ほい、3冊目。

2004年2月20日 読書
ラストですね。
 
3冊目は松本花(「はな」じゃありません「かずら」と読みます)(そして敬称略)
の、
「ティンク★ティンク」
でっす。
 
松本花との出会いはジュネ本誌でした・・・・・ってオイ。
なんなんだよこの3冊・・・。
 
でもこの本はセックスのセの字もでてきません。
この本は、蓮条史上究極の癒し系マンガ、なのです。
 
お話の舞台は、バリ島を彷彿とさせるような、海と空のあいだの小さな島。
神様と人間と精霊が仲良く暮らしている島です。
主人公は双子の神様。
それぞれ太陽と月を司っており、陰陽それぞれの役目があります。
島を統べる王、神と人の間に立つ巫女。
彼らを護る魔のものたち。
みんな仲良く暮らしております。 

そんな島の日常が8Pくらいの一話完結で描かれています。
 
 
いやー、絵がきれい。かわいい。
かきこみすぎない線がファンタジック。
 
宮沢賢治と長野まゆみを足して2で割って、そこにファンタジーさをプラスしたカンジ。
 
いやぁ、なごむねー。
 
たべものも美味しそうなの。
マンゴとか花茶とか現実にあるものも当然そうなんだけど。
 
日輪と蓮の葉のコンペイトウとか
(椰子の葉に蓮の朝露をふくませて午後の日に照らしながら布にたたきつけると雫がコンペイトウになるの!)
日の本の国からきた蒲公英の精霊のおじいちゃんがくれた、
なめると日の本の国の夢が見られる飴とか
 
そゆのがすっごくおいしそう。
 
松本花の初期の作品で「ムーン」って本があるんだけど、
(これまたすっごく似たようなカンジの癒し系マンガ)
そこのなかで、
満点の星空に向ってちっちゃいロケットを飛ばし、爆発させて、
夜空の星をぱらぱらと落とし、それを拾い集め、瓶に入れて、
一晩じっくり寝かせると甘くておいしい星水ができる・・・・
てのがあって、
これがまたおいしそうだった・・・・。
 
小説にしろ漫画にしろ、たべものを上手にかける作者の本は、
たいてい面白いものときまってる・・・とあたしは想うのですがどうでしょう?
 
 
あ、気がついたらたべものの話で大半うまってた。ありゃ。
 
 
とにかくかく
またーりぼんやーりのほほーんと、読むのにいいかんじな本です。
癒されたい方オススメ。
宮沢賢治、
長野まゆみファンおすすめ(笑

 
 
・・・・よしやっとブックレビュー終了。

あぁ、腰がいたい・・・・。
 

はい、2冊め。

2004年2月19日 読書
 
2冊目は、あたしもてるちゃんもお気に入り「西洋骨董洋菓子店(アンティーク)」
の作者、よしながふみ(敬称略)の新刊「それを言ったらおしまいよ」デス。
  
あたしのよしながふみとの初めての出会いは、ジュネ本誌でした。
(あ。オノヅカもそうだった・・・)
挿絵としてイラスト載せてたんですけど、そのときは、
「あんましぱっとしない絵やなー」と思ってました、が、
 
漫画読んであらびっくり。
いやんこのひと面白い話書くじゃあないの!
すごくしっかりストーリー描けるひとだったんですね!
いやあ見くびってた。ごめんなさい!
  
 
さて、れびゅー。
 
この本短編集なのですが、例にもれずほとんどゲイです。
しかもヤってます。
遠目にもわかるリアルちっくなち●●、がダメな人はアウトです。
 
一話目
ギャグテイストでなかなか面白い。
二話目
ギャグかと思ったらオチが重かった。
三話目
重い。短くて重い・・・・。
四話目
世界観が、不思議!すごく不思議な話!せつないんだろうけどちょっと不気味。
五話目
全体的に重いんだけど所々のギャグで救われる。ハッピーエンド。
 
全体評:いやァ面白かった(マテ)
 
てるちゃんが言ってたけど、このひとの漫画で見るべき点は、人の表情。
表情だけで会話が成り立つっすよ。
すっごく繊細・・・。
 
あっさりなクセのある絵なので、なかにはダメな人もいるでしょうけど、 
読んでみると不思議とハマるんだって。
 
 
余談ですが、
表紙カバーも一連のマンガになっております。
こういう遊び工夫は大好きさ。
 
 
では結構眠いので3冊目にまいりましょう・・・・・。 
書きたいんですよ。
3日つづけて書いちゃいますよ。
ホタテの貝ひも甘すぎますよ。
 
ってことで1日目もとい1冊め。
 
小野塚カホリ「ニコセッズ」
不覚にも最後の話で泣きました。ええ泣きましたよ。
 
オノヅカ(敬称略)の作品の中でも
あたしの大好きな90年代の作品ばかりの短編集でございます。
 
個人的にはオノヅカ=ジュネ=ゲイなのですが、
ありゃ、そーいやこの本、ゲイものなかったなー。そーいや。
 
内容はー・・・・

?ヤリマンの話。
?レズの話。
?デブの話。
??先生とやっちまった話。
?近親相姦な話。
 
・・・うわ。元も子も無ェ(オイ
 
あー。元も子もないけど共感できちゃったんですよ。ええ。
 
たとえば?の話。
高校デビューした女の子がトラウマひきずりつつ、
自分のことキレイと思ってくれる人を求めるんですよ。
(調子にのってヤリマンに成り下がったとも言う)
こーゆーこと経験あるひと、それなりにいません?
 
あたしが泣いちまった?の話は、
幼い頃義父に強姦されて恋愛感のねじまがった女の子が、
一番身近に自分を愛してくれた実のお兄ちゃんに依存してゆくんですよ。
ひとつ間違えば、ありがち〜な話なんだけど、
この女の子がすっげー愛に貪欲なの。
んもーことあるごとに「お兄ちゃん」「お兄ちゃん」「お兄ちゃん」
なにせ、お兄ちゃんの前のオンナ刺しに行くくらいだからね!
 

そして「あたしのこと愛してる?」「あたしのこと愛してる?」「あたしのこと愛してる?」
 
やべー。ひと昔前のあたしだよー。
そりゃこっちの女の子のほうが、家庭環境ハードだけど。
  
彼女の貪欲さにあっさり感情移入して、おもわずほろり・・・でした。
 
 
何よりもイイナーと思うのが、なにげにみんなパッピーエンド(?)で終わること。
でしょうかね。
大団円ではないにしろ、救われる終わり方になってます。
 
読者もなんとなく救われるような気がします。
 
 
ゲイものの、「深夜少年」とかもかなり好きだけど、
これはこれでマイふぇいばりっと!となった一冊でございました。
  
びみょーにトラウマもってる思春期のオトメは読んでみるとぐっとくるかもNE。
 

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